「早稲田大学創立125周年記念シンポジウム:角田柳作—日米の架け橋となった“Sensei”—」開催報告
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「角田柳作が語りかけるもの」(19)
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パネルディスカッション
内海孝(東京外国語大学教授) 内海孝(東京外国語大学教授):ありがとうございました。ここで少し、せっかく皆様お忙しい中を来ていただいたので、何か会場からぜひこういうことを聞きたいということがあれば、挙手をしていただければと思います。いかがでしょうか。
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ツノダ 会場より(A):角田と申します。私も質問書に書きましたが、柳作先生の質問の中に3Lという、Law, Love and Laborというものがあるのですが、それについてどのように考えたらいいのかということをドナルド・キーンさんにお聞きしたいのですが。よろしいですか。今の質問で。

つけ加えますと、実は私は前橋高校の出身で、柳作先生が前橋高校にお出でになって講演をしたことがあるのです。そのときに人の世の光ということで、3つのLということでLaw, Love and Laborというお話をされて、それが大変印象に残っています。ただ、それについてもう少し、先生がどんなものを残したのかをいろいろ調べようとしてもなかなかありません。身近におられたドナルド・キーン先生が、例えば柳作先生とそのような問題を話されたのかどうか。それはどういうことを意味するのかをお話しいただければ大変ありがたいのですか。
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内海孝(東京外国語大学教授) 内海孝(東京外国語大学教授):いかがでしょうか。3L。Low, Love and Labor、角田先生はそういう3つのLが大切だという話をされたとよく言うのですが、それは実際にはいかがなのでしょうか。
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ドナルド・キーン(コロンビア大学名誉教授) ドナルド・キーン(コロンビア大学名誉教授):申し訳ありませんが、覚えていません。すみません。
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内海孝(東京外国語大学教授) 内海孝(東京外国語大学教授):和田先生、いかがですか。
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和田敦彦(早稲田大学准教授) 和田敦彦(早稲田大学准教授):よく話は伺うのですが、実際になかなかそのように簡潔に角田柳作自身の思考がまとめられるのかどうかというと、やはりそれは難しいと思うのです。非常にわかりやすい話ではあると思うのですが、実際にはもっと複雑な思いがあったと思うので。なかなかこの3つの言葉で角田柳作自身の思想を捉えていくのはある意味ちょっと危険な気もします。
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heinrich 内海孝(東京外国語大学教授):確かに最晩年はそういうことをスローガン的に言ったこともあるようですが、私も今の和田先生の意見に賛成です。

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