源氏物語
世界最古の長編小説とも言われる紫式部の『源氏物語』は、成立から1000年の時を経てなお、多くの読者を魅了しています。そんな源氏物語に関連する資料として、早稲田大学図書館では九曜文庫(くようぶんこ)(文庫30)をあらたに公開することといたしました。
九曜文庫はもともと源氏物語研究で大きな成果をあげている中野幸一先生(早稲田大学名誉教授)が個人で蒐集された膨大なコレクションですが、そのうち源氏物語を中心とした資料が、先生のご厚意により早稲田大学図書館の所蔵となりました。
『源氏物語』や関連資料の古写本や版本、様々な絵画資料は、研究者も注目する貴重な資料であり、『源氏物語』がいかに多くの人々に広く読み継がれてきたか、文化装置としての『源氏物語』を実感できる興味深いコレクションです。 今日でも色あせない王朝絵巻の世界をご堪能ください。