司馬江漢筆山水図


タイトル 司馬江漢筆山水図

著者/作者 司馬江漢画、服部元立賛

内容記述 請求記号:文庫08 B166 ; 数量:一軸 ; 大きさ:86×34 ; 解説文:司馬江漢(1738〜1818)の生い立ちは明らかではないが,幼い頃から画才に恵まれていたと言われる。長じて狩野派に伝統的な画風を学んだが,新奇なものを好む江漢は,これに飽きたらず,宝暦8年(1758)に来朝した中国人画家,宋紫石(1712〜86)に師事し,緻密な写生画法に親しんだ。そして紫石を通じて平賀源内と知りあい,洋学の新知識を吸収しながら,しだいに写生画法から,江漢流の洋風画法へと,独自の画境を切り拓いて行く。 本図は,江漢が紫石の画法を熱心に学んでいた天明年間の作と推定される。いわゆる山水画であるが,洋画法をとり入れ,遠景を中間に配置している。これは,前景・中景・遠景と手前から積み上げる一般的な画法とは明らかに異なる。画風の変り目を象徴する,江漢独自の工夫である。前景の巌の陰影は群青で描かれているが,その描法は師紫石のそれに似ている。岡村千曳旧蔵。 ;

キーワード 洋学文庫

公開者
(出版者)
早稲田大学図書館

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