司馬江漢筆傀儡図並讃


タイトル 司馬江漢筆傀儡図並讃

著者/作者 司馬江漢画並書

内容記述 請求記号:文庫08 B165 ; 製作・刊行年等:文化10年 ; 材質:紙本彩色 ;数量:一軸 ; 大きさ:48×24(軸装132.2×35.2) ; 解説文:江漢は,鈴木春信の門人として,当世美人画を描いていたが,宋紫石より写生主義の画法を,オランダ人について西洋画法を学び,天明3年には日本最初の腐蝕銅版画を創製した。以後油絵を含め,遠近法を参考にして独特の様式を成し,わが国の洋風画発達に先駆的地位をしめる作品を多数残した。 後年,平賀源内や大槻玄沢らと交わり,蘭学の影響を受け,窮理学を開拓する。晩年の江漢は,蘭学にも倦み,時に円覚寺誠拙禅師の弟子となったり,老荘の風を楽しむ境地に至る。本図はそうした時期の画であろうか。賛にある詩は文化10年6月12日付山領主馬宛の書翰に,「此詩を書し下画描,人に贈りけれは」とあるので同年の作であろう。同じ年に辞世語を摺物として知人に配っている。「春波楼筆記」には「本を刻みて糸を牽けば老翁となる,鶏の皮鶴の毛を以てすれば,真物の如し。須臾弄びて罷みて寂として無事,還って人生一夢の中に似たり」と国文に和らげて記している。 ;

キーワード 洋学文庫

公開者
(出版者)
早稲田大学図書館

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