江戸ハルマ

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タイトル江戸ハルマ 第12冊 UV 撮影番号142

著者/作者F.ハルマ原著
Francois Halma
稲村三伯訳編
大槻玄沢序

内容記述 [重要文化財]
請求記号:文庫8-A209
見出し語:uitdaagen

解説:波留麻和解(はるまわげ)は寛政8年(1796)に成立したわが国最初の蘭和辞書である。蘭学者稲村三伯(1759-1811)が石井恒右衛門、宇田川玄随らの協力を得て、オランダの出版業者フランソワ・ハルマ Francois Halma(1653-1722)の著わした蘭仏辞典 Woordenboek der Nederduitsche en Fransche Taale, 1708 を底本として、オランダ語の見出し語一つ一つに和訳語をあてたものである。また、稲村三伯のものとは別に、オランダ商館長ヘンデレキ・ドゥーフの指導のもとに、同じハルマの蘭仏辞典を用いて中山得十郎、吉雄権之助らが文化13年(1816)に完成させた蘭和辞書を「ドゥーフハルマ」もしくは「長崎ハルマ」と通称し、稲村三伯のものはこれに対して「江戸ハルマ」と呼ばれる。「波留麻和解」はその後の蘭学の発達や海外文献の翻訳の進展に、おおいに与って力があり、大きな影響を与えた文化史的意義の大きな資料である。たとえば、オランダ語の「ナトゥール」(natuur)に、もともと中国語で道教的な意味を持っていた「自然」という訳語をあてたのも、この「波留麻和解」においてであり、西洋文明と近代文明を受容してゆく過程において、日本語を大きく変え、ひいては日本人の意識を変える原動力ともなった書物ということができる。

キーワード江戸ハルマ
ハルマ和解
波留麻和解
蘭和辞書
蘭学
洋学
フランソワ・ハルマ Francois Halma
稲村三伯
大槻玄沢

公開者
(出版者)
早稲田大学図書館

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