早稲田大学図書館所沢図書館

ビデオ教材『情報の達人』の活用方法 (2008.6.11UP、2009.3.25改訂>>5.13増補)

『情報の達人』のご案内  全巻内容一覧  

*『情報の達人』は、用途や目的に応じて上映する巻・講を
 自由に組み合わせることができます。
*また、時間配分に合わせて、ビデオ上映とスライドによる
 口頭説明を取捨選択することもできます。
*《CourseN@vi》版は、あくまで個人視聴を前提としたサイズですので、
 教室での大画面投影には不向きです。教室ではDVD版がお勧めです。
*以下に活用事例の見本を掲載します。適宜応用してください。


■活用事例1: 1年生の基礎リテラシー授業(3回分)

第1回:図書館活用編
−まずは図書館の有用性を理解し、活用する動機付けを−

1)ビデオ上映(15分)
・『情報の達人』第1巻「図書館へ行こう!-インターネット時代の情報活用入門-」の
第0講「総論 図書館へ行こう!」(15分)
2)受講生による討論(10分)
・ビデオの感想として、各自の学校図書館、公共図書館での体験を発言させ、
大学入学前の勉強と大学における学習・研究との違いを意識させる。
3)スライドによる口頭説明(10分)
・同上 スライドショーを投影しながら、講師が口頭で補足(テキストで予習)。
・大学における学習・研究では、自己流ではなく標準的な方法を身に着けることの
重要性を強調する。
・インターネット万能論の限界を指摘し、図書館活用の必要性・有用性を理解させる。
・情報リテラシーの修得には、図書館活用が必要不可欠であることを理解させる。
4)ビデオ上映(7分〜21分)
・図書館活用法について、必要な知識として以下の中からビデオを適宜選択して
上映。各7分程度。
第7講  図書館で資料・情報を探す
第8講  図書館サービスのいろいろ
第9講  図書館は世界に広がる窓

5)スライドによる口頭説明(10分)
・第10講 「「情報の達人」をめざして」のスライドを投影して、本日の学習内容を
まとめる。
・今日からの図書館活用を促して終了。


第2回:発表編
−授業や暮らしの中でのプレゼンテーションの楽しさと手順・方法を理解させるには−

1)ビデオ上映(15分)
・『情報の達人』第2巻「ゼミ発表をしよう!-テーマ選びからプレゼンテーションまで-」の
第0講「総論 ゼミ発表をしよう!」(15分)
2)受講生による討論(10分)
・ビデオの感想として、各自の学校での発表体験を発言させ、自己流の限界を確認
させ、大学における学習・研究における発表の方法論の概略を理解させる。
3)スライドによる口頭説明(10分)
・同上 スライドショーを投影しながら、講師が口頭で補足(テキストで予習)。
・大学における発表では、自己流ではなく標準的な方法を身に着け、ステップバイ
ステップで 段階的に作業を進行させることの重要性を 強調する。
4)ビデオ上映(7分〜21分)
・発表法について、必要な知識として以下の中からビデオを適宜選択して
上映。各7分程度。
第7講 プレゼンテーションの準備
第8講 プレゼンテーションに臨む
第9講 著作権を守る

5)スライドによる口頭説明(10分)
・第10講「セキュリ=ティを高める」のスライドを投影して、本日の学習内容を
まとめる。
・今後の発表機会に向けて日ごろから手順と方法を応用することを促して終了。


第3回:レポート作成編
−自己流の読書感想文からの離陸を意識させるには−

1)ビデオ上映(15分)
・『情報の達人』第3巻「レポート・論文を書こう-誰にでも書ける10のステップ-」の
第0講「総論 レポート・論文を書こう!」(15分)
2)受講生による討論(10分)
・ビデオの感想として、各自の学校でのレポート作成体験を発言させ、自己流の限界を
確認させ、大学における学習・研究におけるレポート作成法の概略を理解させる。
3)スライドによる口頭説明(10分)
・同上 スライドショーを投影しながら、講師が口頭で補足(テキストで予習)。
・大学におけるレポートでは、自己流ではなく標準的な方法を身に着け、ステップバイ
ステップで 段階的に作業を進行させることの重要性を 強調する。
4)ビデオ上映(7分〜21分)
・レポート作成法について、必要な知識として以下の中からビデオを適宜選択して
上映。各7分程度。
第7講 アンケートとインタビュー
第8講 文献の読解と執筆
第9講 出典の表示
5)スライドによる口頭説明(10分)
・第10講「仕上げ」のスライドを投影して、本日の学習内容を
まとめる。
・今後のレポート作成機会に向けて日ごろか手順とら方法を応用することを促して終了。


■注意事項
1)『情報の達人』のビデオは、もともと半期11回分の授業を想定したものです。
各講の映像には、前回の復習となる内容が含まれている場合がありますので、
1週間間隔で上映すると「復習になってよかった」というプラス評価を得ること
ができますが、逆に1回の授業で複数の講を連続して上映すると、「繰り返しが
多い」というマイナス評価が出ることになります。総論と各論、ビデオとスライド、
などをうまく組み合わせて授業設計してください。
2)『情報の達人』のビデオとスライドとテキストは、平均的な大学を想定したもの
です。大学等の規模や専門分野により、視聴する受講生の特徴に合わせて、講師による
口頭説明を適宜加えることが必要です。
3)図書館の目録やデータベースについては、大学により事情が異なり、システム
も日進月歩の世界です。映像は一般的な概念の理解を助けるものであることを前提に
常に最新情報を確認し、ローカル情報を補足説明することが必要です。

以上■(2009.4.17記 5.13増補/仁上)