早稲田大学図書館所蔵貴重資料

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地獄の戯れ
アレクセイ・クルチョーヌィフ他/請求記号: FH775
地獄の戯れ 地獄の戯れ

地獄の戯れ

ペテルブルグ、1914年刊。アレクセイ・クルチョーヌィフ、ベリミール・フレーブニコフ詩、カジミール・マレービチ、オリガ・ローザノワ画。
ロシアのアヴァンギャルド運動を代表する出版物の一つ。初版は1912年にモスクワで出版された。本学図書館で所蔵しているものは1914年にペテルブルグで出された第二版。初版とは装丁も挿絵も全く異なり、新たに292行の詩句が加えられている。
この作品は20世紀初頭に未来派の代表的詩人として活躍した二人、アレクセイ・クルチョーヌィフとベリミール・フレーブニコフの合作により作られた詩集。本文は悪魔と罪人が地獄で興じるトランプ遊びを題材とし、石版で印刷されている。この作品で彼らは言葉の意味を無視して音の効果のみを考える、「意味を超越した言葉」いわゆる「ザウームヌイ・ヤズィク」と呼ばれる試みを極限まで推し進めたといわれる。
この第二版の挿絵を描いているのはロシアの画家カジミール・マレーヴィチとオリガ・ローザノワ。特にマレーヴィチは抽象絵画の先駆者の一人で、20世紀の絵画に大きな影響を及ぼしたとして大変評価が高い人物である。本書にはこの二人による挿絵が26点挿入されている。
1915年、露文科創設のため本学からロシアに派遣された片上伸教授が収集、館蔵となった資料のうちの一点である。
* このページは、早稲田大学学生部発行「早稲田ウィークリー」所収「早稲田の貴重書」に若干修正を加えたものです。
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First drafted Febrary 18, 1998
Last revised November 21, 2005