早稲田大学図書館所蔵貴重資料

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社会契約論(初版)
J.J.ルソー/請求記号: DB4098
社会契約論: DB4098

Principes du droit politique

Amsterdam, 1762.(社会契約論)
Rousseau, Jean Jacques, 1712-1778.
本書は「人間は自由なものとして生まれた。しかもいたるところで鎖につながれている」という有名な言葉で始まる。この著作においてルソーは、当時西欧で有力であった社会契約説について論じた。彼は国家の主権が人民の総意以外のなにものでもないことを強調しており、それ以前のものと比べると非常に民主的かつ変革的なものだった。

この『社会契約論』の刊本は極めて多く、フランスでも八十種類を超えるとされる。その一七六二年の“初版”にも二種類あり、同一刊年の異版も六種が存在する。この中には標題紙の書名が *Du contrat…* で始まるものと *Principes du…* のものとがあり、標題紙の女神像も異なるが、本学には両方の版が収蔵されており、ここに掲げたのは、そのうちの後者の標題紙である。

ちなみに、この標題紙の前に付された略標題紙には *Du contrat social* と記されている。

フランス革命に大きな影響を与えた本書は、日本においても明治時代、 "東洋のルソー" と言われた思想家・中江兆民によって『民約訳解』として漢訳され、自由主義思想の啓蒙に大きな役割を果たした。 * このページは、早稲田大学学生部発行「早稲田ウィークリー」所収「早稲田の貴重書」に若干修正を加えたものです。
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First drafted Febrary 18, 1998
Last revised April 21, 2014