早稲田大学図書館所蔵貴重資料

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日本俘虜実記(日本幽囚記)
ゴロヴニン/請求記号: AE3502
日本俘虜実記

Записки Флота

капитана Головнина о при−ключениях его в плену у японцев в 1811, 1812 и 1813, годах
日本俘虜実記, Головнин, B.M. 1816年。
『日本俘虜実記』(『日本幽囚記』)は、ロシアの海軍士官であったゴロヴニンによって書かれたものである。

当時ディアナ号の艦長だった彼がロシア政府により千島南部の測量を命じられ、調査に来ていた時に事件は起こった。松前藩の藩士によって捕えられたのだ。その後高田屋嘉兵衛と交換されるまで2年3ヶ月間にわたる抑留生活を体験する。これはその時の抑留生活を元にして書かれたものだ。

そして1816年に発表されるや否や、あっという間にヨーロッパ各国語に翻訳されベストセラーとなり、日本でもオランダ語訳を元にして『遭厄日本紀事』として訳出された。

イギリスの著名な東方学者であるジェイムス・マードック(Murdoch, James.1856-1921)は本書を評して、「ゴロヴニンの叙述とリコルドの報告は注意深い検討に十分値する興味深い文献だ」と述べている。

というのもその内容が彼の幽囚生活だけでなく、南クリル諸島と蝦夷の住人や日本の社会・経済・国家体制にまで及び、鎖国下の日本の情報としては画期的なものであったからだ。しかも彼は囚われの身でありながら日本人の性格を評して「将来必ず大発展をする国民だ」と書いてある。

なお本書の翻訳は岩波文庫(『日本幽囚記』)、講談社学術文庫(『日本俘虜実記』)などにもおさめられている。

* このページは、早稲田大学学生部発行「早稲田ウィークリー」所収「早稲田の貴重書」に若干修正を加えたものです。
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First drafted Febrary 18, 1998
Last revised November 25, 2005