早稲田大学図書館所蔵貴重資料

漢訳幾何原本
請求記号: イ16-1173
幾何原本1 幾何原本2

幾何原本

本書は紀元前300年頃の数学者・ユークリッド(Eukleides)の著作 "Stoikheia" の漢訳書である。

ユークリッドは、ギリシア幾何学の大成者として有名である。主著 "Stoikheia" で、従来の研究成果を集成、系統づけて厳密な理論体系を構成した。

その中でユークリッドは、私たちも良く知っている「三角錘や円錐などの体積=底面積×高さ÷3」「正多面体論」などといった命題について論じている。紀元前に発表されたこの本は、19世紀の終わりまで全ドイツの中等学校の幾何学の教科書として使用されていた。 さらに彼の示した命題のいくつかは、2000年もの間数学者たちに問題を提起し続けてきた。

本学にある貴重書はこの本を漢訳したもの。明末に中国に渡ったイエズス会のマテオ・リッチ(Matteo Ricci;1552−1610)が口訳、徐光啓(1562−1633)が漢文にし、 1607年に前半六巻を出版した。本学蔵本は名高い数学史家・小倉金之助の旧蔵書である。なお、後半の9巻は1856年にイギリス人宣教師ワイリー(Alexander Wylie ; ?)が李善蘭の協力を得て訳出した。

* このページは、早稲田大学学生部発行「早稲田ウィークリー」所収「早稲田の貴重書」に若干修正を加えたものです。
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First drafted Febrary 18, 1998
Last revised November 25, 2005