御馬印
早稲田大学図書館所蔵貴重資料
請求記号:ケ5-960

     
御馬印画像6
■権現様
■台徳院様
■尾張大納言様
御馬印画像7
■信長公
■信忠公
■秀吉公

[寛永頃刊] 2巻(巻一、巻四) 色刷・彩色 

23*924cm 23*900cm

  馬印とは武家が馬側に立ててその所在を示した機幟の一種のこと。この「御馬印」はもとは6巻仕立だったものらしいが、巻一には権現様(徳川家康)、台徳院様(秀忠)、御三家以下、巻四には織田信長、豊臣秀吉と著名な武将がこの2巻に含まれている。寛永刊のこの資料にはわが国最初期の色刷が施されている。金・銀・胡粉・朱・藍などの色を用いている。この印刷の方法については議論があるが、型紙や版木を併用したものらしい。明暦2年の跋をもつ墨刷本と内容は同じであり、その序文から吉田光由の撰であることが知られる。彼は他にも多くの初期色刷本を作っている。嵯峨角倉一族であり、彼の家が早くから貿易に従事しており、その関係で西欧の色刷本やキリシタン版などの影響で色刷本に志したものかといわれている。伝本きわめて少なく、巻一が宮内庁書陵部に、巻三が大東急記念文庫に蔵されているのが知られている。

御馬印画像3
■永井信濃守
■松平陸奥守
御馬印画像4
■秀次公
■加賀中納言
御馬印画像5
■有馬兵部
■金森出雲守

御馬印画像1
■尾張大納言様
■紀伊大納言様
御馬印画像2
■水戸中納言様
■越前宰相様

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