展覧会のご案内

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早稲田大学創立125周年記念

早稲田ゆかりの人々  I  「田中光顕」

会期   :   2007年3月23日(金)〜5月10日(木)
(日・祝日は閉室、但し3月25日、4月1日は開室)
会場   :   早稲田大学総合学術情報センター 2階展示室   案内
時間   :   10:00 〜 18:00
主催   :   早稲田大学
田中光顕展パンフレット

主な出陳資料

...ほか

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開催にあたって

    土佐の人田中光顕(1843〜1939)は、早稲田大学図書館にとって、忘れることのできない恩人のひとりです。
    幕末の風雲期に生を享け、武市瑞山の土佐勤王党に属して国事に奔走した彼は、凶刃に倒れた中岡慎太郎の陸援隊をひきつぎ、維新後、陸軍少将、内閣書記官長などを歴任して、明治政府内で重きをなしました。明治天皇の信任も篤く、学習院長、宮内省図書頭、宮内大臣もつとめています。
    古書・古典籍に造詣の深かった彼は、中国・南北朝時代の、梁の皇侃の著になる儒教経典の注釈書「礼記子本疏義」唐代古写本一巻を、永く大切に保管してほしいとの考えから早稲田大学図書館に寄贈しました。当時の市島春城図書館長以下、感動したことは言うまでもありません。田中は市島館長と早稲田に信頼を寄せ、さらに、「玉篇」「東大寺薬師院文書」を当館に寄贈しました。「礼記」とあわせ、これらはのちに、国宝、重要文化財の指定を受けて今日に至っています。
    またさらに、田中ならではのコレクションとして寄贈された「維新志士遺墨」178点は、早稲田大学にとって、はかりしれぬ意義をもつ生の維新史資料として、多くの教員・学生の研究・教育に役立ってきました。
    大学が創立されて125年のときにあたって、田中光顕伯が示された本学への大きな厚意を、この展示によって偲び、未来への糧としたいと存じます。

 2007年 3月                                        早稲田大学図書館

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First drafted March 12, 2007
Last revised March 12, 2007