資料形態 | 35mmマイクロフィルム 130リール |
請求記号 | M104 |
原本所蔵 | 国立公文書館 内閣文庫 |
製 作 | 雄松堂出版 |
内 容 | 江戸幕府以前の鎌倉・室町時代では幕府による公日記は存在せず、職掌日記が記録されるだけであった。しかし、江戸幕府では各役所が日々の業務日誌を記しており、この公日記は「日記」、「柳営日次記」、「柳営日録」、「柳営録」に分類される。なかでも「柳営日次記」の内容が最も整理されており、『徳川実記』もこれを根拠にしているとされる。なお"柳営"とは、幕府若しくは将軍を意味する言葉である。 内容を時代的に見ると明暦以後安政まで(全771冊)となっており、それ以前は明暦の大火で原本が焼失したものと想像される。以後の物にも若干の欠落が見られるが、それを考慮しても、日々の将軍の動静、幕府の行事、叙任、法令等を知る上で非常に重要な資料であることは疑いない。 原本は幕府昌平坂学問所内に設けられていた御実記調所に所蔵されていたが、 明治維新以後内務省所轄の浅草文庫に移され、この後内閣文庫に移蔵された。縦27cm、横19cm程の体裁で、楮(こうぞ)紙を用いている。 資料的価値は『徳川実記』の典拠とされるように非常に高く、江戸幕政史のみならず、江戸時代史研究にも欠かすことのできない基本資料といえる。 |
検 索 | 『マイクロフィルム版柳営日次記 解説・目録』による。 |
関連文献 | 『(国史体系) 徳川実記』11冊 吉川弘文館 など |