リサーチNAVI判例を探す(国内編)
わが国には最高裁判所をはじめとして、簡易裁判所まで含めると全国に約500箇所もの裁判所が設置されています。そこでは日々、数多くの裁判が行われています。しかし、そこで日々下される判決のすべてが判例として、私たちが見ることができるというわけではありません。そのなかで選定されたごく一部の判決が判例として判例集や判例データベース、裁判所のホームページに掲載され、その判決全文を見ることができるようになっています。判例を検索する際にはまず、すべての判例を見られるわけではないということを念頭に置く必要があります。
現在では、判例集に登載された判例の多くはウェブ上で見ることが可能です。
判決日や判決の出された裁判所名がわかっている場合
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LEX/DB / TKC (大学契約データベース)
明治8年の大審院の判例から、今日までに公表された判例を網羅的に収録した判例全文情報データベースです。データベースにログインすると、「判例総合検索」の画面で「判決年月日」と「裁判所名」を指定できるようになっています。判決日があらかじめ特定できている場合は「判決年月日」を使うと便利です。裁判所名を指定し、判決年月日検索と合わせて大阪高裁で平成18年6月から7月の間に出された判決といった検索方法も可能です。
通称事件名から判例を探す
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LEX/DB (大学契約データベース)
新聞やテレビなどで使われる通称事件名から判例を探す方法を紹介します。例として、青色LEDの職務発明に対する対価などについて争われた、いわゆる「青色LED訴訟判決」について調べてみます。判決年月日がはっきりわからず、判決に関連するキーワードが「青色LED」程度しかわからない場合には、新聞記事データベースを検索し、検索対象を絞り込むと容易に検索できるようになります。サーチエンジンなどでも検索することができますが、検索結果が大量に出てしまい、わかっている情報が少ないと絞り込みに苦労する、ヒットしたサイトのなかには信頼性の低いものも含まれてくるといった短所もあります。
新聞記事データベースを使って判決年月日などの絞り込みを行う
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聞蔵IIビジュアル / 朝日新聞社 (大学契約データベース)
ログインし、キーワード入力欄に「青色LED」と「判決」でand検索を実行してみます。そうすると40件ほどの検索結果が表示され、順を追って見ていくと、2004年1月31日の朝刊に「200億円支払い命令、青色ダイオード訴訟東京地裁判決」という見出しが出てきます。記事の中身をみると、判決は2004年1月30日に東京地裁で出されたということがわかります。
この情報をもとにLEX/DBにログインし、「判決年月日」で判決日の指定にチェックを付け"平成16年1月30日"と入力し、「裁判所名」の一覧から東京地裁を選択し、検索開始ボタンをクリックします。すると、"特許権持分確認等請求事件/青色発光ダイオード特許権持分確認請求訴訟第一審判決"と検索結果が表示されます。
検索結果表示画面上にある「書誌」とは、判決の要約にあたるもので、
【裁判結果】一部認容、一部棄却
【上訴等】控訴後和解
というように裁判結果や審級関係についても一目でわかるようになっています。また【評釈所在情報】も掲載されており、判例評釈を法律雑誌などから探す際に活用できます。
その他の判例検索サイト
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判例検索システム / 裁判所ウェブサイト
収録されている判例の数はLEX/DBよりも少数ですが、「最近の判例一覧」には早いときでは、前日に出された判例が掲載されていることもあり、速報性にすぐれています。