リサーチNAVI古書資料・貴重書を探す(和書編)

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「古書資料・貴重書」として、およそ江戸末までに成立した日本の作品・資料の探し方、利用の方法を解説します。

資料を調べる

日本史、日本文学について調べるツールは図書、データベースともさまざまなものがありますが、まず最初に参照すべきは次の2つです。
  • 国史大辞典 [吉川弘文館](図書)
  • 国史大辞典(ジャパンナレッジLib)(大学契約データベース)
  • 総項目数54,000余、日本歴史の全領域をおさめ、考古・民俗・宗教・美術・国語学・国文学・地理など、隣接分野も網羅した大辞典。本文理解を助ける挿入写真や図版・図表等を多数掲載。
  • 日本古典文学大辞典 [岩波書店](図書)
    古典の全領域を網羅した大辞典。作品・人物・編者・事項など約13,000項目を収録。複製・翻刻の情報もあり。


翻刻(活字)資料を探す・利用する

翻刻(本)とは、原資料を基に研究者等が判読した文字情報(テキスト)を活字にし、印刷したものです。原資料に比べ、初学者でも利用がしやすいという利点があります。
  • WINE [早稲田大学図書館の蔵書検索](図書館Webサイト)
    WINEのキーワード検索を用い、「翻刻 and 日本永代蔵」のように、「翻刻」もしくは「注釈、評釈」といった言葉と資料名のアンド検索を行うことで、図書館に所蔵されている翻刻本、注釈本の確認ができる。
  • 日本古典籍総合目録データベース [国文学研究資料館](一般Webサイト)
    原資料の収蔵状況だけでなく、データ採集段階で確認できた翻刻・複製資料についての情報を収録している。
  • 国文学論文目録データベース [国文学研究資料館](一般Webサイト)
    日本国内で発表された雑誌紀要単行本(論文集)等に収められた論文に関する情報が検索可能。国文学年鑑(図書、2006年より休刊)と並行して編集・データ収録(一部未収録あり)されている。
  • 国文学複製翻刻書目総覧 [貴重本刊行会](図書)
    正・続の2冊、貴重本刊行会より刊行された活字本の情報。各巻末に収録叢書全集一覧あり。
  • 新日本古典文学大系 [岩波書店](図書)
    全104冊。『日本古典文学大系』に新たな研究成果を反映させた古典文学全集。総目録あり。
  • 新編日本古典文学全集 [小学館](ジャパンナレッジLib)(大学契約データベース)
    『新編日本古典文学全集』(小学館、全88巻)のデータベース版。訓読文を本文とし、現代語訳・頭注・原文等が付されている
  • 国史大系(新訂増補) [吉川弘文館](図書)
  • 国史大系(新訂増補) (eBook Collection (NetLibrary))(大学契約データベース)
    全66巻。古代から近世までの編纂書物などを収録。
  • 大日本古記録 [岩波書店](図書)
    東京大学史料編纂所編。古代から近世にわたる主要な日記を収録。下記の古文書フルテキストデータベース・古記録フルテキストデータベースを通して一部閲覧ができる。
  • 古文書フルテキストDB/古記録フルテキストDB [東京大学史料編纂所](一般Webサイト)
  • 増補史料大成 [臨川書店](図書)
    全45巻+別巻3冊、臨川書店発行。平安時代から鎌倉・南北朝・室町時代までの公卿の日記、記録を収録。
  • 史料纂集 [続群書類従完成会](図書)
    古代から近世までの、当時未刊だった史料などの翻刻。古記録編と古文書編からなる。


影印(複製・デジタル画像)資料を探す、利用する

影印本(資料)とは、原資料を写真撮影し、印刷したものです。近年では、各所蔵館がデジタル画像をWeb上で公開しているケースが増えています。原資料の複製として利用することができます。

図書館の蔵書から影印本(資料)を探す

  • WINE [早稲田大学図書館の蔵書検索](図書館Webサイト)
    WINEのキーワード検索を用い、「影印 and 日本永代蔵」のように、「影印」や「複製」、「善本」といった言葉と資料名のアンド検索を行うことで、図書館に所蔵されている影印本を探すことができる。
     例:『尊経閣善本影印集成』、『天理図書館善本叢書』、『冷泉家時雨亭叢書』、など
  • 早稲田大学図書館所蔵資料の影印を探す

  • 早稲田大学古典籍総合データベース(図書館Webサイト)
    2005年に開始された本学所蔵の古書・貴重書データベース。資料全ページをフルカラー画像で見ることができる。
  • 早稲田大学蔵資料影印叢書 国書篇 [早稲田大学出版部](図書)
    3期全48巻。本学が所蔵する資料のうち、日本文学や日本史などに関連する図書、古文書を選び影印刊行したもの。 重要文化財4件を含む古文書や、近世文学、文芸を中心に、多くの貴重書を写真版で見ることができる。
  • 早稲田大学蔵資料影印叢書 洋学篇 [早稲田大学出版部](図書)
    1期全18巻。洋学文庫(当館所蔵、文庫8)を中心に、江戸期の西洋の学問・文化研究である洋学(蘭学)に関する資料をまとめたもの。「大槻玄沢関係資料」(重要文化財)はじめ、貴重なコレクションが影印で刊行されている。
  • 他機関が所蔵する資料を探す

  • 国立国会図書館サーチ(一般Webサイト)
    公共図書館や地方公共団体が公開している貴重資料の画像等を含めた検索が可能。早稲田大学の古典籍総合データベースも一部検索可能。対象データベースの詳細はこちらで確認できる。
  • 国立国会図書館デジタルコレクション(一般Webサイト)
    「古典籍」のメニューから古典籍に限定して検索可能。国立国会図書館の古典籍資料室資料(約28万冊)のうち、貴重書・準貴重書をはじめとした江戸期以前の和古書、漢代以前の漢籍など、約7万点を公開している。
  • 京都大学電子図書館 貴重資料画像(一般Webサイト)
    早稲田大学以外にも、大学(大学図書館)のWEBサイトでも多くの古書資料・貴重書関連情報が公開されている。
  • 日本古典籍総合目録データベース(一般Webサイト)
    国書総目録 補訂版』(図書)の所在・翻刻複製情報(写本、版本、活字・複製・謄写本の情報)を収録している。
  • 国立公文書館デジタルアーカイブ(一般Webサイト)
    日本の公文書館であり、江戸幕府以降の日中の古書資料も所蔵する国立公文書館のデジタルアーカイブ。


原資料を探す、利用する

大学図書館等が所蔵する古書資料・貴重書を利用(閲覧)する場合、まず所蔵先を特定し、本学図書館を通じて、利用の可否を事前に確認してください。更に、「特別利用申請」といった、書類による事前手続きが必要な場合が多く、実際の閲覧までに数日~数週間程必要となる場合があります。
資料は歴史的・文化的な価値の高いものばかりです。取り扱いにはある程度の経験と熟練が必要な場合が多いので、初めは翻刻(活字)や影印(複製・デジタル画像)によって研究を行うのがよいでしょう。
  • 日本古典籍総合目録データベース [国文学研究資料館](一般Webサイト)
    国書総目録 補訂版』(図書)の所在・翻刻複製情報(写本、版本、活字・複製・謄写本の情報)を収録している。
  • 新編帝国図書館和古書目録 [東京堂出版](図書)
    上記に代表される各図書館の古書・貴重書目録類は、それぞれの所蔵館ごとに目録が刊行され、早稲田大学図書館(主に中央図書館2F参考図書コーナー)に所蔵されている場合があり、所蔵資料を確認することができる。


読み解くための補助資料

  • 大漢和辞典 [大修館書店](図書)
    諸橋轍次著。親文字5万余字、熟語53万余語を収録した世界最大の漢和辞典。
  • くずし字の用例辞典や解説書など(図書)
    「くずし字解読辞典」などの辞典や解説書が多数出版されている。参考図書コーナーR728などに配架。

リサーチNAVI No.6 早稲田大学図書館 2017/3/15