中国の民間信仰と庶民文芸 Popular literature and folk religion in China

Folk Religion and Literature

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 正月に門口や客間に貼る民衆絵画。桃の木の板に神像を描き魔除けとして門口に掛けた古代の「桃符」に起源が見られ、明代以降木版印刷によって大量生産されるようになった。天津の楊柳青などが産地として知られる。福寿や富貴を願うもの、悪鬼が門内に入るのを防ぐ神荼・鬱塁といった門神、関帝などの英雄豪傑、神話伝説・民間故事など幅広い題材を扱って民衆の生活に深く浸透した。十二月ともなると街頭に小屋掛けをしたり肩に担いで町を流したりして年画が売られ、紅紙に縁起のよい文句を書いて門口や部屋の入り口に貼る春聯(対聯の一つ)とともに年越しの必需品であった。


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