台湾・満州民俗版画:浅井コレクション

(台湾関係107枚、 満州関係87枚) 請求記号:ニ16−2272  

 本コレクションは、昭和11年2月、収集者浅井暹氏より購入し"台湾・満州土俗版画"として館蔵に帰したものである。本資料の受入経緯の詳細は、遺憾ながら既に不明であるが、資料に付されている封筒の宛名から、故西村眞次教授を介して収蔵されたものと思われる。 内容的には紙馬類を中心し、所謂年画は少ないが、台湾の諸廟で発給された霊符(呪符)等をも含む民俗資料で、昭和10年頃台湾及び大連市付近で収集されたものである。これら総計194点の資料に、収集者自身の目録及び略解説が付されている。  収集者浅井暹については、当時大連市老虎灘在住の夏毓徳氏方に寄留していたらしいこと以外、現在のところ何も分からないが、"略解説"(後出)からも明らかなように、資料の呼称、類別や使用方法等について伝聞を記録し考察を加えるなど、当時流通していた片々たる刷り物を中国の民間信仰等を視野においた民俗資料として扱っており、単なる趣味的コレクターの態度とは一線を画す人物であったと思われる。 浅井氏の"略解説"は、未発表のものと思われ、且つ、収集当時の記録として貴重なものと考え、以下翻刻紹介する。標記は可能な限り原文の侭としたが、資料番号は現在のものに変え、<>内に原番号を残した。また、"目録"については、煩雑を避けて割愛した。

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