No.23(1990.5.30)p 18

 作家たちも続々来場
       賑わった会場

       「ワセダと現代の作家たち」展報告

                                             同展準備委員会



左から海老原丸善社長、西原総長、奥島館長

    今年は本学文学部創設100周年にあたり、来年は「早稲田文学」が創刊100周年を迎える。図書館では、毎年館蔵資料などを中心とした展覧会を企画・実施しており、平成元年度に何をやろうかということが話題になった際、文学部創設と「早稲田文学」の創刊100周年記念にからめたものにしたら、という提案が奥島館長からあった。

    当初は、「早稲田文人展」あるいは「現代早稲田文人展」などと仮称され、館内に設けられている「稲門ライブラリー」の担当者をまじえ意見交換会が持たれた。昭和から平成へと年号が改まった2月に館員8名による準備委員会が発足、活動を開始した。

    顧問に紅野敏郎文学部教授と平岡篤頼文学部教授を迎え、引続き展覧会のイメージ作りのための意見交換を行い、今回は「作家」ということで小説・詩歌・文芸評論・児童文学・社会評論・映画・演劇・美術(写真・絵画・漫画)の分野で現在活躍中の人々に協力をお願いすることとなった。
    西原総長、岩波第一文学部長、高橋第二文学部長、紅野・平岡教授、奥島図書館長ら学内関係者に加えて、作家で早稲田大学芸術功労者の丹羽文雄氏と、校友で講談社会長の服部敏幸氏に企画呼びかけ人になって頂き、200名近くの作家に著書(サイン入り)、自筆資料、写真(学生時代および近景)、色紙の提供を依頼したのである。

    その結果、反響は私達が期待していた以上のものがあり,殆ど全員の作家の方々より承諾の返事を頂戴できた。さらに幅広い方々からのご理解とご協力を得て、最終的には220余名に達したのである。

    これらの方々からご提供頂いた資料とプロフィールを展示したので、キャプションを含めると約2,000点の展示となった。

    なお、本展は以下の通り開催された。

        日本橋展
         ・開催期間:1989年11月13日〜11月25日
         ・開催場所:丸善株式会社・日本橋店
         ・入場者数:5,138名
       
         名古屋展
         ・開催期間:1989年12月13日〜12月19日
         ・開催場所:丸善株式会社・名古屋栄店
         ・入場者数:2,500名

          仙台展
         ・開催期間:1990年2月2日〜2月7日
         ・開催場所:丸善株式会社・仙台一番町店
            
    総入場者数8,700余名で、昭和62〜63の「幕末・明治のメディア展」に次ぐ盛況であった。
    特に日本橋展では、協力してくださった作家の方々の来場も60数名におよび、会場で旧交を温めあう姿もみられた。
    ふりかえってみると、多くの関係者のご協力とご支援があったればこそ成功した展覧会であった。

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