No.14(1988.6.25)p 19

「幕末・明治のメディア展」

私立大学図書館協会賞受賞決まる


    昨年10月〜11月(名古屋)、11月〜12月(東京)で開催した「幕末・明治のメディア展」に対して、このたび昭和62年度私立大学図書館協会賞の受賞が決まった。

    審査員の意見書のうちで「機械化一辺倒の観がある昨今、図書館員にとって書誌学的能力も必要であることを、館員自身で解説、解題を行い大部の図録を発行することによって示唆されたことは、他大学図書館への大いなる刺激となる」という評価があった。同展が極めて好評であり、多数の来館者を得て成功裡に終わったこと、その企画・実施および図録の編纂刊行を館員が行うことにより、有効な自己研鑽の機会を持ったことに対してその業績が認められたことによるものである。

    早稲田大学図書館としての受賞は、『図書館紀要』の刊行によるもの(昭和36年度)に次いで2度目である。長い協会賞の歴史の中でも展覧会開催および図録刊行等含め、総合的な業績が対象になったのは最初であろうと思う。図書館の活動の一環として、こうしたことがあらためて認められる機会ともなったことは、今後の同様な事業を行うことへの励みともなる。

    新図書館が国内でも最大規模のものとして建設されるのにあわせて、館員は収蔵される資料にもっと目を向けなければならないと考え各種の活動を計画している我々にとって、意を強くさせられる言葉である。

同 学内展開催

    学内展は3月25日、30日、31日と4月1日の4日間7号館会議室で開催した。同展では前ニ会場で陳列できなかったものも含め、図録所収の全資料を展示することができた。春季休業中にもかかわらず、卒業式や入学式を中心に父兄参観も含め1千人に近い入場者があった。

    話題を呼んだ展覧会だけにテレビの取材も3件あり、テレビ東京、テレビ朝日、日本テレビの各チャンネルで報道された。

仙台展

    「当たり興行ひっさげて・・・・・・」と委員から声が出るのだが、6月10日から15日までの丸善の仙台支店でも同展を開催することになった。当初の予定以外にも2度も開催するのは稀有のことである。会場が狭いためダイジェスト版となるが、早稲田大学として初めての東北の地での展覧会ということで話題を巻きおこすことが予想される。

                                                                                                                                                                 

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