ふみくら:早稲田大学図書館報No.14(1988.6.25) p.11

「津田文庫」と「津田左右吉伝記資料」のこと

渡部 輝子 


 「ふみくら」13号の「館蔵特殊コレクション摘報6」に津田文庫のことを紹介した。その際、関連資料と云う気持から「津田左右吉伝記資料」のことにもふれたが、その記述に正確さを欠き、あるいは後日誤解を招くおそれもあると思われるので、もう一度筆をとることにした。
 前号に書いた通り、津田博士没後、栗田直躬教授の尽力により、その旧蔵書等が未亡人より本学に寄贈されたが、その中、まず図書形態の資料(雑誌を含む)が館蔵に帰し、「津田文庫」(一般書)として整理された。昭和37年のことであった。なお、この時は日記・メモ等の遺品類は文学部の東洋哲学研究室で管理され、昭和38年より刊行された「津田左右吉全集」に一部紹介される等した。その後、昭和49年に栗田教授の定年退職に当って、これらの資料が改めて図書館に移管された。更に昭和52年、津田家に残っていた資料も追加寄贈されたので、先の分と合せて整理し、これらは「津田左右吉伝記資料」として特別図書に指定されたのである。


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