ふみくら:早稲田大学図書館報No.10(1987.2.10) p.15

館蔵特殊コレクション摘報4(2)

ゴルドン文庫



ゴルドン文庫蔵書票
  1. 分 類 モ1〜4(和漢書)
        Y・A〜O(洋書)

  2. 収蔵数 和漢書扱(軸・器物類)519点
        洋 書 1279部 1485冊

  3. 目録等
    印刷目録:早稲田大学図書館和漢図書分類目録. 3 宗教之部附・ゴルドン文庫昭和14年7月末現在
    その他:洋書著者名目録(冊子・第I篇中)・洋書件名目録(カード)

  4. 収蔵(設置)年とその経緯
    大正5年末
    ゴルドン夫人から最初に寄贈を受けたのは大正2年のことで、仏教研究に関する英書58部91冊であった。その後大正5年12月、令息戦死のため英国へ帰国の際、日頃から大隈侯夫妻を敬慕し、本学名誉講師として研究講演を行うなど縁の深かったことから、自身の研究に関する蔵書並びに仏画軸・写真・物品等を寄贈された。その芳志を記念して先に寄贈されたものを合せて、ゴルドン文庫と名づけ、永く保存することとした。

  5. 収書の特徴
    仏教・キリスト教関係資料を主とし、他に文学・歴史・地理書がある。加えて、和漢書扱いになっている仏教・キリスト教・神道関係の多数の画像(軸装)、器物等があり、旧図書館職員入口の一対の石羊もその一つである。洋書では1800年代後半から1920年代位までの刊行物が多く集められている。

  6. 収書者
    ゴルドン夫人(Gordon.Elizabeth A.):1851年生、1925年6月27日没。東洋研究、特に景教・仏教研究家。英国の名門に生れ、多年ビクトリア女王に女官として仕えた。曽祖父はフィラデルフィアに図書館を創設した人である。基・仏両教の根本同一を確信し、その研究のために明治末期に来日、日本の仏跡は勿論、中国・朝鮮にも渡った。第一次世界大戦で長子戦死のため帰国したが、その後もしばしば来日した。主として京都に住み、仏教殊に真言宗について研究し、高野山にはたびたび登っている。大正14年京都ホテルに滞在中死去したが、葬儀は真言宗で営まれ、遺言により遺骨は、高野山と朝鮮の金剛山長安寺に葬られた。
     また高野山に、唐の景浄が長安に建立したと云う「大秦景教流行中国碑」の模造を建立したこともある。
     著著に「弘法大師と景教」高楠順次郎訳、明治44年刊、“Lotus gospel”1920,“Asian Christology and the mahayana”1921等多数ある。
     ちなみに、高野山大学にもキリスト教、特に景教を主体とする同名の文庫がある。 参照:早稲田学報 219号(大正2年5月)
         同   262号(大正5年12月)
         同   263号(大正6年1月)
       英語青年 53巻9号(大正14年8月)

    (このシリーズに記載されている蔵書数は、調査簿より算出されたものです)


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