ふみくら:早稲田大学図書館報No.7(1986.1.25) p.12

館蔵特殊コレクション摘報1(1)

寧 斎 文 庫


 早稲田大学図書館の蔵書130万冊のうち、約15万冊が特殊コレクションとしての文庫扱いとなっている。現在26にのぼるこれらの各種文庫は、内外の貴重な文献を含み、それぞれの分野で特長のあるコレクションである。
 館蔵資料についての認識の一助にと考え、これらを「ふみくら」誌上をかりて、逐次紹介することにした。
 本稿の調査・執筆は文献複写係・渡部輝子である。
 なお、27番目の文庫として近く土岐善麿先生の旧蔵書が加えられることになっている。




印
  1. 分 類 イ9

  2. 収蔵数 635部 5159冊

  3. 目録等
    (1)印刷目録:早稲田大学図書館和漢図書分類目録1:総類之部 昭和9年3月末現在 p.244〜264
    (2)その他:和漢書書名目録(カード)

  4. 収蔵(設置)年とその経緯
    明治38年秋
    野口寧斎の死後その蔵書の散佚を憂い、弟・島文次郎(京都帝国大学附属図書館長・関西文庫協会主幹)によって本館に全蔵書が寄贈された。
    参照 早稲田学報 125号 明38・11

  5. 収書の特徴
    漢詩文集を主体とし、その外書画・金石・地誌等の漢籍を収めるが、特に清代詩文集がよく集められている点に特色がある。

  6. 収集者
    野口寧斎:通称一太郎、長崎県生、慶応3年(1867)3月25日生、明治38年(1905)5月12日没。漢学者野口松陽の子、漢詩人。長く宿痾に苦しみながらも筆を絶つことなく、明治23年森槐南により漢詩人結社・星社結成と同時に有力な同人として社中に参じて活躍し、絢爛の想を縦横に発揮、綱島梁川・横瀬夜雨と共に三大病詩人として一代の鬼才をうたわれたが、38歳の若さで急死した。
    明治36年1月詩誌「百花欄」を刊行、彼の死により29集を以て廃刊となった。著書として「門出小草」「三体評釈」「大纛余光」「少年誌話」「征露宣戦歌」「開春詩記」等がある。



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