役者評判記


資料形態35mmマイクロフィルム 85リール (継続中)
請求記号M1274
原本所蔵早稲田大学 坪内博士記念演劇博物館 他
製  作雄松堂フィルム出版
内  容  役者評判記とは歌舞伎役者を批評する芸評書の総称である。その歴史は古く1687年(貞享4年)に始まり、当初は若女形や若衆方の挿絵や評判を楽しむブロマイド的なものであった。そこに演劇評中心の実用的な歌舞伎案内書として江島其磧の『役者口三味線』が創刊され、以後そのスタイルが定型となって確立した。その定型とは黒表紙小型横本で、京・江戸・大坂を各1巻づつに纏める三都三巻三冊で編成され、冒頭には目録・開口(短編小説等)がおかれている。本編では序列に従がって配列された役者の芸評を挿絵を交えて述べると共に、主に七段階に分ける位付けをしている。その評判は合評形式で賞賛・非難を取り混ぜており公平である。刊行は毎年正月を原則とし、幕末まで毎年定期に刊行され続けた。時代と共に形式・内容を変えつつも、その後『俳優評判記』と名を変えて明治20年まで続いた事は特筆に値する。
 本資料は早稲田大学演劇博物館の約1,000点に及ぶ蔵書を順次マイクロ化していくものである。現在は第二期まで完成しており、第一期は万治3年から明和9年までの『野郎評判記』、『役者評判記』を、第二期は安永2年から享和4年までの『役者評判記』を収録している。役者評判記は役者のみならず当時の演技・演出の実態を探る資料となり、狂言に関しては台本が存在しない為、本書が内容を知る有効な手掛かりとなっている。さらに毎年定期的に刊行され続けた事から近世文学、国語史、出版史の資料としても第一級である。
 本資料の資料的価値は、何年分をも網羅的に閲覧する事によってその真価を発揮できるものである。その点、ほぼ100パーセントの所蔵率を誇る早稲田大学演劇博物館の貴重蔵書がマイクロ化された事によって、これらを一度に閲覧することを可能にした本資料が研究に寄与するところは極めて大きいと言えよう。 (情報提供:雄松堂書店)
検  索添付の冊子体目録による。
関連文献『歌舞伎評判期集成』(全20巻 岩波書店) 他


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