静嘉堂文庫所蔵

歌学資料集成


資料形態35mmマイクロフィルム 252リール
請求記号MF20
原本所蔵静嘉堂文庫
製  作雄松堂フィルム出版
内  容  静嘉堂文庫は三菱財閥の指導者であった岩崎弥之助(1851-1908)の蔵書をもとに、嗣子小弥太(1879-1945)が神田駿河台の岩崎邸の一角に開館したことに始まる。1921年に図書館組織に改組、25年に現在の東京都世田谷区に移転し現在にいたる。国宝5点と重要文化財46点を所蔵している。
 この資料集成は静嘉堂文庫が所蔵する古典籍のうち、歌学関係を収録している。資料の大部分を占めているのは、小弥太が父弥之助の遺志を継いで1935年に一括購入した松井簡治(※)の蔵書である。
 静嘉堂文庫は歌学関係書をおよそ2,000点、5,000冊所有しているが、重複本・研究上必ずしも重要と認め難いもの・明治期以外の刊写本 等は除いて編集されている。年代的には日本最古の歌学書歌経標式(奈良時代後期)から近世末期の歌書俳諧歌集(文政3年)までの歌学書が集成されている。その内訳は、第1編:総記(276点)、第2編:勅撰集(93点)、第3編:私撰集(231点)、第4編:御集・家集(276点)、第5編:歌合・歌会(103点)、第6編:連歌・俳諧(106点)、第7編:狂歌・川柳(48点) となっている。
 入手困難なこれらの貴重書を手軽に閲覧出来るようにした本資料が歌学研究に寄与する所は大きいだろう。

※松井簡治(1863-1945):学習院教授から東京高師教授・東京文理大教授となる。国語事典の編纂を企画し、20余年をかけて『大日本国語辞典』(全5巻:1915-1919)を完成、さらにその修訂を続けた。
検  索『静嘉堂文庫所蔵 歌学資料集成 収録書総目録』による。
関連文献他の静嘉堂文庫フィルム(当図書館所蔵分)
 『物語文学書集成』(請求記号:M103)318リール
 『国語学資料集成』(請求記号:MF13)54リール
 『古辞書集成』(請求記号:M1260)178リール


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Last revised May. 11, 1998