北京図書館所蔵

敦煌遺書


資料形態35mmマイクロフィルム 144リール
請求記号M879
原本所蔵北京図書館
編  集北京図書館
製  作China National Microforms Import & Export Corp.
内  容  敦煌は中国甘粛省、河西回廊の西部に位置する都市で、古代よりユーラシア大陸東西交通の要衝であった。1899年に敦煌東南の莫高窟と呼ばれる窟穴から六朝から北宗時代の古文書類、経典写本、図画などが大量に発見され、以後英国のスタイン、フランスのぺリオ、ロシアのオグデンブルグ、日本の大谷などがこれらの貴重な資料を持ち出し、世界における中国研究に大きな影響を及ぼし、敦煌学という学問体系ができあがった。
 これら中国外に持ち出された資料は、スタイン文献、ペリオ文献などとして紹介されているが、中国政府はこれらを奪われたものと主張している。中国国内に所蔵されているものは、陳垣氏がその目録名を『敦煌劫余録』として編集し、内容を明らかにした。
 このマイクロ資料は1960年ごろより日本にも紹介されたが、撮影技術が悪く全巻撮影もされなかった。しかし最近新たに『敦煌劫余録』に準じて全巻がマイクロ化され世界に公開された。それが本資料『敦煌遺書 (敦煌寫經)』である。マイクロ化された資料一点一点についてカードが付され、典籍名(『敦煌劫余録』に記載されている題名)、TN番号という典籍毎の番号などが記載されている。
 文学部や中央図書館に所蔵されているスタイン文献、ぺリオ文献等の写し、さらに『敦煌宝蔵』、その他の敦煌関係資料を併せて活用すれば研究に資するところ大であろう。
検  索中田篤郎 編『北京図書館蔵 敦煌遺書 総目録』(朋友書店刊 1989)による。
関連文献『ぺリオ将軍敦煌文書 1-8』早稲田大学図書館 196-.(研リ8 6167) ほか多数


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First drafted May 2, 1997
Last revised May. 11, 1998