東京大学総合図書館所蔵

連歌俳諧集成


資料形態マイクロフィッシュ 11,143枚
請求記号S86
原本所蔵東京大学総合図書館
製  作雄松堂出版
内  容  東京大学総合図書館に収蔵される連歌俳諧書は「酒竹文庫」、「竹冷文庫」、「知十文庫」などであるが、これらの資料は天理図書館が収蔵する連歌俳諧書とともにこの分野での至宝と言われている。本資料は上記の三文庫を中心に3,674点の作品を集成しマイクロ化したものである。
 「酒竹文庫」は大野酒竹(1872-1913)の収集による連歌俳諧コレクションである。酒竹は本名豊太、熊本県玉名出身で本業は医師。東大医学部在学中から俳諧の研究とその書籍の収集を始め、同好の志を募り筑波会を結成し、雑誌『帝国文学』に作品を発表した。酒竹の収集したコレクションは後に東大図書館の所蔵となる。
 「竹冷文庫」は竹田竹冷(1856-1919)収集の古俳書コレクションで、その量は約1,400冊にのぼる。竹冷は東京市会議員、衆議院議員を努める傍ら、明治28年、酒竹、知十などと「秋声会」を興こし、機関紙『俳諧秋の声』、『卵杖』などを発刊した。
 「知十文庫」は岡野知十(1860-1932)が東大図書館に寄贈した連歌俳諧コレクションである。知十は新聞記者を経て本格的に俳壇に参加し、秋声会を経て「雀会」を結成、のち新々派俳風を主張した。また江戸俳風の研究を進めつつ連歌俳諧書の収集にも力を入れた。
 なお、本資料にはこの三文庫の他に277点の連歌俳諧書も収録している。
検  索冊子体目録『酒竹・竹冷・知十文庫連歌俳諧書 マイクロフィッシュ版収録書総索引』による。
関連文献東京大学附属図書館 編『連歌俳諧書目録』(1972 東大出版会)ほか


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First drafted May 2, 1997
Last revised May. 11, 1998