物語文学書集成

静嘉堂文庫所蔵


資料形態35mmマイクロフィルム 318リール
請求記号M103
原本所蔵静嘉堂文庫
製  作雄松堂フィルム出版
内  容  静嘉堂文庫は三菱財閥の指導者でもあった岩崎弥之助(1851-1908)の蔵書をもとに、嗣子小弥太(1879-1945)によって古来の良書典籍の散逸を防ぐ目的で設立された。
 この資料集成は静嘉堂文庫が所蔵する古典籍の内、物語文学関係書を収録している。"物語文学"とは日本文学史の用語で、平安中期から鎌倉時代にかけて作られ、主に貴族の間で親しまれた書物の事を指す。その読者が主に女性であった為か、主題は恋愛に関わる事が中心である。物語文学には幾つかの流れがあり、虚構を旨とした「作り物語」、歌を種とした「歌物語」、自己の経験に即した「日記文学」等がその主流であった。
 収録資料の殆どは小弥太が父弥之助の意志を継いで1935年に一括購入した松井簡治(※)の蔵書であり、その内訳は貴族文化を彩った名作の古写本から、物語草子・日記・紀行・歴史物語・軍記物語、さらに近世の文集・消息文にまで及んでいる。江戸期の国学者らの書き入れも多く、当時の文学研究の様子を垣間見る事ができる。また重要文化財に指定されている伝冷泉為相筆『平中物語』、正巌正徹自筆『徒然草』、伝阿仏尼筆『西行物語』等が収録されている事も特徴である。
 物語文学書は静嘉堂文庫の中でも最も閲覧希望が多い分野で、マイクロ化による普及が待たれていた個所である。本コレクションの完成によって900点以上の貴重書が身近なものになり、資料捜索の手間が大幅に削減される事となった。
※松井簡治(1863-1945):学習院教授から東京高師教授・東京文理大教授となる。国語辞典の編纂を企て、20余念かけて『大日本国語辞典』(全五巻:1915-1919)を完成し、さらにその修訂を続けた。
検  索『静嘉堂文庫所蔵 物語文学書集成 収録書総目録』による
関連文献『古典籍覆製叢刊』(雄松堂 1978-81;戸山図書館所蔵)
備  考 その他の静嘉堂文庫フィルム(当図書館所蔵分)
 『国語学資料集成』(請求記号:MF13) 54リール
 『歌学資料集成』(請求記号:MF20) 252リール
 『古辞書集成』(請求記号:M1260) 178リール


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Last revised May. 11, 1998
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