稿本 三井家史料


資料形態35mmマイクロフィルム 20リール
請求記号M19
製  作雄松堂フィルム出版
内  容  三井家は江戸元禄時代に松坂商人を出発点に三都御用商人へと発展したことから始まる。初代は高利(タカトシ)で呉服・両替商として巨額の財を成した。高利の遺産は分割せず共有相続とし、それぞれの分割された持ち分を資金源として子供たちに同族三井家を興させた。これがいわゆる三井十一家である。
 この同族を維持、結束させた家律が江戸時代では『宗竺遺書』、明治時代以降は『三井家憲』である。その内容は同族の持ち分や義務などを定めた実務的な規定が中心で、家法としては家訓的比重が小さい事を特徴としている。その三井家憲に則り共有財産管理の為の執行機関として、宝永7年(1710年)に“大元方”が京都に設置され家政と事業を統括した。明治以後は拠点を東京に移し、大元方を“三井家同族会”に改組、事業と同族家政の分離をはかり、事業の統括を“三井合名会社(後に三井本社)”が、家政を“三井家同族会”が統括し、その体制は第二次大戦後の財閥解体まで続けられた。
 三井家は江戸時代には御用商人として、維新後は特権商人つまり政商として繁栄した。三井高福の時代に急速な資本主義化の波に乗り、政商から財閥へと成長した。三井財閥は三菱、住友と並ぶ日本の代表的な財閥で、国家との機構的構造的相互連携関係が深く、日本近代化の上で切り離せない存在であった。
 本資料は明治40年に三井家が家歴300年を迎えた記念として、十一家夫々の家祖よりの史料を編纂した稿本をマイクロ化したもので、三井家の活動状況を知る上で貴重な記録である。なおリール別の内容は下記のとおりである。

   reel  1  三井銀行八十年史 遠祖      2-5  北家 初代〜九代

         6  伊皿子家 初代〜六代        7-8  新町家 初代〜七代

      9-10  室町家 初代〜九代           11  南家 初代〜七代

     12-13  小石川家 初代〜七代         14  松坂家 初代〜七代

        15  鳥居坂家 初代〜七代         16  小野田家 初代〜七代

        17  家原家 初代〜六代           18  長井家 初代〜五代

     19-20  附録:高蔭日記、三井家事業史料 他
検  索冊子体目録『稿本 三井家史料目録』による。
関連文献星野靖之助 著『三井百年』(1968 鹿島研究出版会)
Roberts, John G.『三井:日本における経済と政治の三百年』(1976)
安岡重明 著『財閥形成史の研究』(1970 ミネルヴァ書房)  他


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