The Marcos years;
the making of U.S. policy

マルコスの時代 1965-1986


資料形態マイクロフィッシュ 652枚
請求記号S260(社会科学研究所より移管)
編  集National Security Archive, Washington D.C.
製  作Chadwyck-Healey. 1990.
内  容  フェルディナンド・マルコス(Ferdinand E.Marcos:1917-1989)が1965年にフィリピン大統領に就任してから独裁的傾向を強めだしたのは、1972年9月の戒厳令施行からである。それまで順調に推移してきた経済政策は、独裁に反対するアメリカとの確執、農産品国際価格の低下、政権内での経済権益独占傾向等で行き詰まりを見せはじめた。これにアキノ元上院議員暗殺事件(1983年8月)をきっかけに政情不安が起こり、外国からの投資・融資が停止、経済的な不振が政治的にも反マルコス派を結集させる事になった。結局1986年2月、ラモス国軍参謀総長らによるいわゆる二月革命により失脚し、その後亡命先のハワイで客死した。
 本資料はアメリカ政府各機関の発行したマルコス政権下でのフィリピン関係文書類、記者会見記録、法廷記録、情報機関報告、外国通信社レポート等、National Security Archiveが収集・鑑定・編集した23,000ページにのぼる各種資料である。これには上記戒厳令施行への経緯、アメリカ歴代大統領のフィリピン訪問と米比交渉、ヴェトナム戦争への協力問題、1970年代からの共産党、イスラム勢力の活動・鎮圧政策、二月革命を引き起こした不正選挙戦等が含まれており、当時のアメリカの対フィリピン政策やマルコス時代を総合的に研究・評価するには一級のものと言えよう。
検  索『The Philippines:U.S. policy during the Marcos years, 1965-1986 guide and index』による。(当室では未収)
関連文献『Confidential U.S. State Dept. central files:The Philippines』(請求記号:M1164)
『National security files;Asia and the Pacific 1961-63, 1963-69』(請求記号:M1256) 他


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First drafted Oct. 3, 1997
Last revised May. 11, 1998