旧幕府引継書


資料形態35mmマイクロフィルム 925リール
請求記号M79
原本所蔵国立国会図書館
編  集南 和男
製  作ニチマイ(日本マイクロ写真)
内  容  江戸幕府の諸記録の内、南北両町奉行所の諸書類・諸記録、作事方書類(水道関係)、鞘番所記録、普請方書類等を総称して「旧幕府引継書」と呼ばれている。大半は町奉行所関係で、これに評定所・寺社奉行所・作事奉行所等の記録が含まれている。これらは幕藩体制下の詳細な記録であり、これらによって当時の政治・社会はもちろん、風俗・世相に至るまでを知る事の出来る大変貴重な資料である。
 江戸幕府官衙の諸記録の多くは散佚してしまい、また勘定奉行所記録などに至っては故意に焼却したと伝えられている。このような状況の中で、南町奉行与力 佐久間長敬らの尽力によって、北町奉行所記録は慶應4年(1868年)5月21日に、南町奉行所記録は同年5月22日に新政府の市政裁判所に引き継がれた。後に江戸が東京と改まったのを機に、町奉行書類等は東京府庁に引き継がれた。東京府は旧幕府引継書の整理をし、目録(付:解説)の作成も行なったが、書庫狭隘を理由に明治27年(1894年)11月に旧上野帝国図書館に資料の保管を委託した。その総数は5,956冊、26袋、122帙、3帖、288張、2括であった。なお現在は国立国会図書館が保管している。
 その他の原資料である『評定所記録』、『寺社奉行所記録』は東京大学に保管されていたが、共に関東大震災で焼失してしまった為、現在江戸幕府の中央奉行書類を一括収録しているのは本資料のみとなっている。
  《収録内容》
   第一集:撰要類書、市中取締関係書(202リール)
   第二集:寺社奉行書類、裁判・判例関係書(293リール)
   第三集:市政関係書(270リール)
   第四集:経済関係書、地誌関係書、外国事件書(160リール)
検  索南 和男著『旧幕府引継書 解説』(2冊)による
関連文献『柳営日次記』(請求記号:M104) 他


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First drafted Nov. 7, 1997
Last revised May. 11, 1998