国語學資料集成

静嘉堂文庫所蔵


資料形態35mmマイクロフィルム 54リール
請求記号MF13
原本所蔵静嘉堂文庫
製  作雄松堂フィルム出版
内  容  静嘉堂文庫は三菱財閥の指導者でもあった岩崎弥之助(1851-1908)の蔵書をもとに、嗣子小弥太(1879-1945)によって古来の良書典籍の散逸を防ぐ目的で設立された。
 この資料集成は静嘉堂文庫が所蔵する古典籍の内国語学関係の資料を収録しており、その殆どが小弥太が父弥之助の遺志を継いで1935年に一括購入した松井簡治の蔵書である。松井簡治(1863-1945)は『大日本国語辞典』の著者として知られており、その蔵書は約6,000部、20,000冊で文庫所蔵の和書のほぼ4分の1に達し、収集範囲は各分野にわたる。殊に古来の辞書類・国語学資料等においては一級品である。彼は存命中に蔵書の落ち着き先を見定めたいとの希望を持ち、教え子の諸橋轍次が静嘉堂文庫の文庫長であった縁で全てを静嘉堂文庫に収める事となった。
 この集成は江戸期から明治初期、つまり国語学成立前後の時代の国語学書を、文法、文字、仮名遺 等の七編に分類して収録した。収録書には珍重すべきものが多く、西 周による『日本語典』に代表される現在入手困難な資料も含まれており、貴重国語資料の宝庫である。このように本資料は日本語を時代的・地域的に研究する上で学術価値の高い典籍集成と言えよう。
 なお収録概要は以下の通りである。

  reel  1-18:文法(156点)          reel  19-24:文字(61点)

       25-30:仮名遣(66点)               31-32:訓点(22点)

       33-42:音韻(99点)

       44-48:言語・語源・冠辞(36点)

       50-54:方言・俗語・俚諺(32点)

                                           (情報提供:雄松堂書店)
検  索『静嘉堂文庫所蔵 国語学資料集成 収録書総目録』による。
備  考その他の静嘉堂文庫フィルム(当図書館所蔵分)
 『歌学資料集成』(請求記号:MF20)252リール
 『物語文学書集成』(請求記号:M103)318リール
 『古辞書集成』(請求記号:M1260)178リール


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First drafted Nov 12, 1997
Last revised May. 11, 1998