近世の廻漕史料


資料形態35mmマイクロフィルム 277リール
請求記号M95
原本所蔵青森県立図書館 等
製  作雄松堂フィルム出版
内  容  "廻漕"とは船を使った運送の事である。道路が未開で運送手段も未発達であった近世においては、交通・運輸といえば陸路よりむしろ海路が主流であった。そのため日本経済史・流通史を知る上で、海運史の研究というのは非常に重要な位置を占めている。当時の海商達の財政援助は莫大で、貧民や被災者への援助をなし、時には文化の移出入を担う等、その社会に与える影響は甚大だった。だが当時の交易の様子を伝えているのは、海商達自身が残した船絵馬と諸記録としての古文書のみである。これらの資料は各地に点在しており、当然系統だてた整理も成されておらず、まとまった形での資料集成が待たれていた所であった。
 本資料は東北(青森・秋田・山形)、北陸(福井)、北海道の三編から構成されており、なかでも東北地方の資料が質量ともに充実している。東北地方は東西・蝦夷交易の融合地帯で、中世廻漕の要の地であった。二大穀倉地帯と数々の特産物を擁した東北海運界は活気に満ちていた。
 資料の中心は輸送船を扱う廻船問屋の古文書で、東北関係では三十六人衆の系譜を誇る永田家、上林家、二木家加賀屋、伊東家の帳簿・一枚物から、最上川水運の重要性を物語る三浦文庫などの文書を収録しており、また各文書毎に簡単な解題が付されており、利用の助けとなっている。これらの資料は近世流通史の研究のみならず、各地の行政・社会・民族史の研究にも活用される広がりを持つものである。
 上記三編の他に全国規模の資料である関西学院大学図書館蔵の『全国酒造関係資料』がマイクロ化されており、当室でも既に所蔵済みである。 (情報提供:雄松堂書店)
検  索添付の冊子体目録による。
関連資料『全国酒造関係資料』(請求記号:M95)
『旧幕府引継書』(請求記号:M79) 共にマイクロ資料
渡辺信夫 著『幕藩制確立期の商品流通』(1966 柏書房/研ヨ4 04178) 他


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First drafted July 22, 1997
Last revised Jun. 4, 2004