資料形態 | 35mmマイクロフィルム 506リール |
請求記号 | M197 |
原本所蔵 | National Archives and Records Administration |
製 作 | Scholarly Resources Inc. |
内 容 | 本資料は辛亥革命前夜(1910年)から中華人民共和国成立(1949年)までの期間を米国が調査・分析したNARA所蔵の機密文書を網羅的にマイクロ化した一大コレクションである。 1910年から1949年というのは世界が激動した時代であり、中国にとってはそれが特に顕著であった。辛亥革命により清朝が倒れると、袁世凱による軍閥政治を経て、1928年には国民党による中国統一が完成した。その後は勢力を伸ばしてきた共産党をイデオロギーの違いから弾圧し、やがて内戦へと発展するが、日本の中国侵略をきっかけに全中国的な抗日民族統一戦線が結成(国共合作)され、日本との激しい戦争を繰り返した。第二次世界大戦が開戦すると抗日民族統一戦線は国際的な反ファッショ闘争といった意味合いを持つようになった。1945年に日本の敗戦により抗日戦争に勝利した形となった中国では、蒋介石の国民党と共産党の人民開放軍による内戦が再燃した。米国はブルジョア政党である国民党に肩入れし積極的に内政干渉を図ったが、次第に共産党の人民開放軍が優勢になり、1949年10月1日には社会主義国家である中華人民共和国が成立した。 本資料は米外交官・領事・その他民間人が送った報告書を中心としており、加えて満州事変に関するリットン調査団の報告書なども収録されている。これらはアメリカの政策立案の基礎となった資料であり、アメリカの対中国外交史を研究する上で欠かせない。また当時の中国には系統的に情報の収集・分析を行なう機関がなかった為に、中国の近・現代を多岐にわたって研究する上で欠く事の出来ない資料である。激動の中国近・現代を第三者的な立場で客観的に捉えている資料は他に類が無く、中華人民共和国の建国過程を知る上で必須の第一次資料となろう。 (情報提供:極東書店) |
検 索 | 冊子体目録による。 |
関連文献 | 『日中政治関係 1906-44:米国国務省文書』(請求記号:M200) 『米中政治関係 1906-29:米国国務省文書』(請求記号:M616) 『五・四運動から抗日戦争期の中国:米国国務省文書』(請求記号:M1163) 他 |