資料形態 | 35mmマイクロフィルム 50リール |
請求記号 | M31 |
原本所蔵 | 内閣文庫 |
製 作 | 雄松堂フィルム出版 |
内 容 | 江戸幕府がその権威を高める為に、徳川家と初代将軍家康の事跡を編纂し『武徳大成記』として完成させたのは貞亨3年(1686年)であった。しかし、これは原資料の出典が明らかでなく、文章に修飾が多すぎる事等からその評価は低い。 一方本資料『朝野旧聞【ホウ】藁』は文政2年(1819年)に儒学者の林 述斎(1768-1841)の指導監修のもとに戸田氏栄以下のべ20名以上の幕臣により編纂が始まり、天保13年(1842)に完成したもので、中世末期の遠祖から近世初頭の家康死去に至るまでの、徳川氏の創業・発展の歴史をまとめている。その目的は『武徳大成記』と同じであるが、関係資料を多数収集し、これらを時系列・事項列に編纂、また引用史料がある場合は本文に注記してその出典を明記するなど客観的且つ実証的な作りになっており、書誌的にも史料的にも価値の高いものである。その収集部数は数千部にも及んだと言われるが、『東栄鑑』などの偽書と言われる類は採用せず、おおよそ確実な史料のみを加えている。 本資料の主要部分は、東照宮御事跡799巻、東照宮御事跡別録(関ヶ原の戦い、大坂冬・夏の陣関係史料)252巻であるが、これに遠祖事跡42巻が加わり、あわせて1,093巻となる。 なおこのマイクロフィルム版は、内閣文庫に所蔵される4部の写本のうち、天保13年12月に献上された一部を撮影したものである。 |
検 索 | 添付の冊子体目録による。 |
関連文献 | 戸田氏栄他 編『朝野旧聞【ホウ】藁』第1輯(東洋書籍出版協会 1923) 〃 『内閣文庫所蔵 史籍叢刊』49巻(吸古書院 1981-86) 他 |