資料形態 | 35mmマイクロフィルム 197リール |
請求記号 | MF18(文学研究科からの預り分) |
原本所蔵 | 防衛庁戦史資料室 |
製 作 | 米国議会図書館(Library of Congress) |
内 容 | 『米軍没収資料』は、研究者間で「没収資料・押収文書・接収文書」とも呼ばれる、連合軍総司令部(GHQ/SCAP)によって押収された日本の公文書や刊本等の一部である。この押収された資料は、米海軍航空母艦に収納保管した後、1946-47年にかけて、駆逐艦で米国に輸送されたと言われている。輸送後は、Washington Document Center(WDC)に収納保管され、当時の米国政府が必要とする資料の選別が行われた。 例えば、旧陸海軍関係、旧内務省警保局関係、言論弾圧関係、外務省関係、その他一般民間資料等に大別され、極東国際軍事裁判の法廷証拠書類をはじめ、日本陸海軍の組織行動分析、一般国民の思想統制の解明、外務省の記録調査等に利用された。その際に資料のマイクロ化作業が行われたが、押収資料の全てをマイクロ化したのではなく、必要な公刊行文書集を編集する際の効率化を目的として行われたものである。 日本は押収された資料類の返還要求を在米日本大使館を通じて行なってきたが、その第一陣が1958年(昭和33年)に返還された旧軍関係を中心とする約16,800点である。これらの資料は返還前にその全てをマイクロ化する計画が立てられたが、結果的には資料全体の5%を撮影したに過ぎないまま返還され、原資料の大部分は防衛庁戦史資料室に保管されている。撮影された旧軍関係の5%のマイクロフィルムが、現在当室に保管されている『旧陸海軍関係文書』(MF3:229リール)で、この中には約40万の文書が収められている。 このことから押収された資料の内、軍関係資料だけでも膨大な量であったことが推測されるが、現実に一般公開されているのは前述の5%のマイクロフィルムと防衛庁戦史資料室で閲覧できる資料にとどまっている。 押収資料のうち、米国議会図書館と米国国務省が企画したマイクロ化に『日本外務省文書』があるが、これは1949-1951年にかけて当時のグレン・ショー担当官が指揮し、1868-1945年の外務省文書のおよそ4分の3にあたる200万ページ以上を東京で撮影したものである。(本館所蔵『外務省文書』M700:2,116リール)またこの時、極東国際軍事裁判に用いられた検事側証拠書類のマイクロ化もなされている。 |
検 索 | 冊子体目録による。 |
関連文献 | 没収された資料の内、本館に所蔵されている資料は以下の通り
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