資料形態 | 35mm マイクロフィルム 25 リール |
請求記号 | M848 |
原本所蔵 | National Archives and Records Administration |
出 版 | Scholarly Resources |
内 容 | 第二次世界大戦中、米空軍は枢軸側とりわけドイツと日本に対してB17とB29などによる大規模な戦略爆撃を行った。その目的は軍事基地、軍需・生産施設、交通・運輸網などを爆撃破壊し、戦争継続能力を挫くことにあった。欧州においては1943年ごろより本格的な戦略爆撃が始まり、太平洋戦線では1944年6月に九州八幡製鉄所への爆撃が口火となり、終戦までの日本本土各地や占領地などへの連続爆撃で日独の各産業施設は重大な損害を被った。 この効果を調査し、将来の軍備計画、戦略などの資料を得るために大統領の司令で組織されたのが、「U.S. Strategic Bombing Survey(米国戦略爆撃調査団)」である。調査団は「欧州戦域調査団」と「太平洋戦域調査団」にわかれ、後者は終戦の年の9月に東京に本拠を置いてF.ドーリエ団長以下総員1,100名以上のスタッフを擁して日本各地を始め太平洋、朝鮮、中国などを調査した。その内容は総論、軍事、経済、社会の4グループのもとに109件に分けた膨大な報告書となり、「欧州戦域調査団」の報告書と併せると325件ものボリュームとなった。 近年、経済史において戦時経済分野の研究に光があてられるようになったが、この種の資料は戦中、戦後の混乱で消散しやすく研究を疎外しがちである。しかし、本資料は綿密かつ体系的に報告されており、報告の散逸も無いので、軍事史や社会史のみならず経済史にも活用できうる資料と言えよう。 (情報提供:極東書店) |
検 索 | 別添内容リスト『National Archives microfilm publications;final reports of the United States Strategic Bombing Survey, 1945-1947』による。 |
関連文献 | Daniels, G., ed.『A guide to the reports of the United States Strategic Bombing Survey.』 (Office of the Royal Historical Society, 1981) など |